立ち上げから、6年と数か月。
葛藤や後悔を経験しながらも、入居してくる方々達ときちんと向きあって、
意識も考え方も能力も、みんなと一緒に成長していけるって確信してきました。
この先の支援を期待できるって思っていました。
現場の職員さんと話をしていると、面白い視点や参考になる意見を
聞けるという楽しさも知りました。
毎日を頑張ってきたつもりです。
そんな中、看護師さんが入れ替わるたびに、それぞれにある主観や価値観に、私自身が振り回されて対立をしたこともありました。だけど、病気に関しては、
高齢者の生活において、付き合っていかなくてはいけません。
頼もしいほどに、私にいろんなことを教えてくれた看護師さんもいました。
質問したら、1つではない沢山の答え(ヒント)を出してくれて、同じ病気でも
色んな経過や考え方があるということも教えてくれました。
そういった看護師さんの意見を取り入れたいと思い、看護師さん達と
意見交換や相談ができるようになって、自分の役割というものをしっかり
自覚できるようになってきました。
ようやく今…皆が仲間になってきている。
離職が落ち着いてきている。体制も整いつつある。
介護という仕事をちゃんとみんなで考えられる。
…そんな、たくさんの可能性が見えてきたと思っていたのに。
そう感じてきた頃、また1人、看護師さんが退職することになりました。
私にとって本当に味方になっていてくれてた看護師さん。
人が辞めるということは、私にとっても、現場職員にとっても、
利用者さんにとっても、会社が、【その人が持っていた強み】を
失うということだと思います。
誰も、その人の変わりにはなれないのに、正直もういい加減、
疲れてきました。
私は、立ち上げ職員なので、今までやめてきた人の全部を覚えています。
先に書いたように、なかには対立した職員もいて、人間関係にも悩まされてきました。
そんな現場を繰り返しみてきたから、仲間になるということにおいて
コミュニケーションに力を入れてきました。
一緒に働いていきたいと思える人材を失うことは本当に痛い。
さすがに、正直こたえています。
人材が不足すると余裕がなくなって、あったはずのルールすら
変わってしまう。
4名でできていたことが3名だとこなせなくなって、それでもやるしかないと
3名での体制を整えても2名になるとまたできなくなり業務を省くだけでは
なくて、入居者の受け入れにも、生活にも大きく関わってくる…。
私が心配していることは、
多分きっと伝わらない…
もうこんなのは嫌だって思っています。